ワクチン接種・予防

大切なペットを
病気から守る予防接種

予防こそが最大の防御です

「病気のことをもっと詳しく知っていたら、こんなことにならなかったのに…」
そんな動物が急患で飛び込んでくることもあります。正しい食事の与え方、普段のお手入れ、そして正しい予防知識。それでどれだけたくさんの病気が回避できることか…。
正しくケアをする。少しでもおかしいと感じたら相談をする。これが『予防』です。
病気になってしまってからでは、患者さんにかかるストレスも治療に要する日数も経済的な負担も大きくなります。
100の治療より1つの予防。私達と一緒に、ぜひ考えていただきたいのです

ワクチン接種

ワンちゃん・ネコちゃん同士で感染する伝染病を予防するうえで混合ワクチンは効果的です。感染症は室外で飼っている場合は当然リスクが高い傾向にありますが、空気感染したり、飼い主さんの洋服に付着したりすることもあるので、「室内飼いだから予防は必要ない」ということはありません。

全ての動物たちを守り、ワクチンの効果を保つためにも定期的にワクチン接種を受けることをおすすめします。

犬のワクチン

①狂犬病ワクチン

飼い主さんは自治体に犬の登録を行った上で、毎年4~6月に狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。これは法律で決められているので必ず受けなければなりません。
狂犬病は一度発症すれば、ほぼ死に至る恐ろしい病気です。日本では1957年を最後に症例報告はありません。しかし、人獣共通感染症であり、諸外国では依然として感染は続いています。

②犬の混合ワクチン

ワンちゃんが感染する可能性のある伝染病に対して抵抗力をつけるワクチンです。名前の通りワクチンを接種することによって、数種類の感染症の病気の発症を防いだり、症状を和らげたりする効果をもっています。ドッグランで遊ぶことが多かったり、散歩コースに山歩きが含まれていたりする場合などは、必ず受けていただくことを推奨します。

ワクチンの種類について

6種混合ワクチン

  • 犬ジステンバー
  • 犬アデノウイルス2型感染症
  • 犬伝染性肝炎
  • 犬パラインフルエンザ
  • 犬パルボウイルス感染症
  • 犬コロナウイルス感染症

8種混合ワクチン

  • 犬レプトスピラ症 黄疸出血型
  • 犬レプトスピラ症

10種混合ワクチン

  • 犬レプトスピラ症 グリッポチフォーザ型
  • 犬レプトスピラ症 ポモナ型

ワクチンで予防できる犬の病気

  • ジステンバー
  • パラインフルエンザ
  • パルボウイルス感染症
  • コロナウィルス
  • 犬伝染性肝炎
  • レプトスピラ2種

猫のワクチン

猫の混合ワクチン

ネコちゃんが感染する可能性のある伝染病に対して抵抗力をつけるワクチンです。1回の注射でさまざまな感染症を予防できます。特に外に出る機会の多いネコちゃんは、伝染病の病原体と接触する機会が多いため、接種することをおすすめします。また、混合ワクチンは種類によって予防できる感染症が異なるのも特徴です。当院ではネコちゃんの状況によって最適なタイプをご提案します。

ワクチンで予防できる猫の病気

  • ウイルス性鼻気管炎
  • 白血病ウイルス
  • パルボウイルス
  • 猫 クラミジア感染症
  • カリシウイルス

ワクチンの種類について

猫3種混合ワクチン

  • 猫カリシウイルス感染症候群
  • 猫ウイルス性鼻炎気管炎
  • 猫汎白血球減少症

猫5種混合ワクチン

  • 猫のクラミジア症
  • 猫 白血病ウイルス感染症

猫エイズワクチン

  • 猫免疫不全ウイルス感染症

フィラリア

犬のフィラリア予防

犬の予防の中でも特に重要なのがフィラリア症(犬糸状虫症)です。フィラリア症は蚊を媒介にして体内に幼虫が入り、少しずつ成長を続けます。成虫になると心臓に寄生し、「倦怠感」「咳」「体調不良」などの症状が生じます。重症化すると心不全、腹水などの疾病の原因となってしまうのです。一度フィラリア症にかかると治療は困難です。しかし予防自体は簡単にできるため、定期的に予防を受けて絶対に感染させないようにしましょう。

猫のフィラリア予防

フィラリア症はワンちゃんだけではなくネコちゃんも感染することがあります。ネコちゃんに少ない理由は、フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)に寄生されても心臓に到達せず、成虫になりにくいからです。
しかし、一部の幼虫はワンちゃんと同様に心臓に到達する可能性があります。一度心臓に寄生されると、ネコちゃんはワンちゃんよりも心臓が小さいので重症化するスピードが早いのも特徴です。
一般的に見られるのは倦怠感、慢性的な咳、呼吸困難などですが、フィラリア症とわからない症状も数多く存在します。外に出かけることの多いネコちゃんは必ずフィラリア症予防も受けるようにしましょう。

ノミ・マダニ

ノミ

ノミは温暖で湿度の高い場所に棲息し、春から夏にかけて増える傾向にあります。犬ノミと猫ノミに大きく分かれますが、どちらも犬・猫だけではなく、人間も含めさまざまな動物に寄生するのが特徴です。また常時寄生しているわけではなく、成虫が吸血する時にだけ吸血します。

マダニ

マダニは草や木の葉に棲息しているのが特徴です。宿主となる動物が通過すると、すぐに被毛にくっつき、口から出ている突起を皮膚に深く差し込みます。マダニは吸血した後は体重が大きく増加するため、飼い主さんでも簡単に見つけられます。しかし、マダニは一部分を皮膚の中に深く入り込ませているので、無理に取り除こうとするとキズが生じ、皮膚炎の原因に繋がりかねません。ワンちゃんやネコちゃんの体にマダニを見つけても、ご自身で対応することはせず、迅速に当院までお越しください。

マダニが媒介するウイルス『SFTS』に注意が必要です!

SFTSとは?

SFTSとはマダニを媒介としたウイルス性感染症です。2013年に国内で初確認されました。
主な感染経路はマダニに直接咬まれることです。しかし、人から人、犬・猫から人への感染も体液などを介して生じると言われています。

SFTSウイルスは感染すると、1~2週間の潜伏期を経て、発熱、頭痛、嘔吐、食欲低下、神経症状、皮下出血などがあらわれます。重症な場合は命にかかわるため、飼い主さんご自身も注意が必要です。

感染リスクを減らす第一歩として、まずは当院までご相談ください

ペットにマダニが付いているのを見かけたら、まずは当院までご相談ください。SFTS以外にも様々な感染症をもたらす危険性があります。ペットや飼い主さんご自身の健康のためにも、普段から当院までご相談いただければと思います。

定期的に予防・健康診断を受けましょう

大切な家族であるワンちゃん・ネコちゃんの健康を守るために予防接種や健康診断を欠かさないようにしましょう。狂犬病の予防注射、その他の伝染病に対する混合ワクチン、フィラリアの予防などを行うことで重篤な疾患を事前に防げます。また定期的に健康診断を行えば、わずかなトラブルも迅速に察知し症状の早期発見・早期治療に繋がります。

当院でも毎年、健康診断を実施しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

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    9:00~12:00/16:00~19:00
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    木曜日午後、日曜日

※当院では、夜間・休日診療を行っておりません。

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